テレビ番組を観て思ったこと

昨日放送された「報道特集」では、「気候変動と政治」と「ネオニコチノイド系農薬の影響は」を特集として放送されていました。



ミツバチが消えた原因とも言われる農薬、稲につく虫を駆除するネオニコチノイド系の殺虫剤は、1993年に使用が始まっているそうです。


その結果、餌になるプランクトンの減少で宍道湖の魚が激減したり、ミツバチの帰巣本能に異変が起きて、ミツバチ、またトンボの激減など、魚や鳥、そして人にも影響を与える可能性があると懸念されています。


人にも影響を与える可能性という部分では、日本と韓国が農薬を増やした結果、発達障がいの子供が増加したという研究結果も示されています。



新潟県佐渡市では、トキの復活のためにネオニコ農薬をやめる取り組みを展開し、トキが戻ってきたことも伝えていました。



日本は欧州とは対照的で、農薬残量の基準値を緩和し続けています。食の安全は問題が起こってからでは取り返しがつかないと思うので、日本も農薬の規制を強化すべきではないかと思います。



今回の衆議院選では争点にもならなかった気候変動問題ですが、「報道特集」では、政治を変えようとする若者たちの姿も取材していました。


ドイツの選挙では気候変動が一番の争点だったことも伝えていました。


日本のメディアは、選挙期間中には候補者の当落予想や、野党共闘を批判するような報道ばかり。気候変動対策を選挙公約に掲げていた政党がいたにもかかわらず、メディアはスルーでした。


今の自公政権では、農薬問題についても、気候変動問題についても、前向きに取り組んでもらえるのかどうか、とても懐疑的です。



海外では気候変動や学費をめぐって大規模な若者たちのデモが行われています。


海外のデモに比べて日本の若者たちのデモの規模はまだ小さいですが、COP26に合わせて日本の若者たちも政府に石炭火力の早期廃止などを訴えています。


これからの若者たちに期待をすると同時に、大人たちももっと危機感を共有しなければならないと思いました。




今日の空☀



今日の朝食☕



今日の「日曜討論」では、荻上チキさんなど若手論客と専門家が出演しておられ、皆さんの分かりやすい主張を聞くことができてよかったです。


政治家の人や専門家の人ばかり出演されるよりも、たまには今日のように、若手論客や専門家から見た日本の政治のあり方を論じるのもいいのかもしれません。